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051/100 Cymbals「Mr.Noone Special」

すっかり3か月くらい放置しておりました・・・

ブログタイトルの変更告知すら「1Day,1Disc」のほうでやったきりで

こちらでは一切アナウンスしていませんでしたし。

というわけで「Lifetime 100discs」、これからもよろしくお願いいたします。


さて、折り返し点を過ぎて1枚目は、解散後のメンバーの作品を紹介して

本体のほうをまだ紹介していなかったこちらのバンドの1枚を。

Cymbalsの2ndアルバム「Mr.Noone Special」です。


沖井礼二、矢野博康、そして土岐麻子の3人によって結成された

このバンドのコンセプトは「かわいくっていじわるな感じのバンド。ただしパンク」。

メインのソングライティングを担当する沖井の世界を

矢野の正確なドラムと、土岐の柔らかな声が表現するという

そんな活動を行う『ネオ渋谷系』と呼ばれたバンドでした。


そのサウンドの根幹はパンクの疾走感とポップスの甘さ、

そこにジャズの渋味をスパイスに効かせたような

心浮き立つサウンドであり、洋楽テイストの強さ(アルバムの大半は英詞曲)に

土岐の歌声がかっちりとはまり、「毒気のあるかわいさ」という

バンドのコンセプトを反映するキャラクターをつけているのが

このバンド最大の特徴であるといえます。


インディーズでの2枚のミニアルバムで荒削りだったサウンドが

メジャー1st「That's Entartainment」で

洗練されたポップ感に変化して、8か月の間隔でリリースされた今作。

パンクの疾走感をうまく昇華した、良質なポップスとして完成されたアルバムとなっており

シングル曲「Do You Believe In Magic?」「Highway Star,Speed Star」2曲の

恐ろしいほどの完成度が、このアルバムの内容をうまく表現しております。

特に「Highway~」の持つ速度違反誘発的なスピード感は

このバンドの持つ魅力をぎゅっと凝縮した1曲であると思います。


この作品の後、カバーアルバム、リミックス盤を挿み

矢野主導のエレクトロ/ハウスに傾倒した3rd「sine」、

結果的に最終作となった沖井主導の4th「Love You」を経て

2003年に解散を発表、2004年1月のライブを最後に

彼らはそれぞれの活動に入ることになります。


サックスプレイヤーである父との共同作によるジャズカバーから

親交深い作曲陣を迎えてのポップス、そして80年代シティポップ路線へと

転換しつつ、CMソングなどでお茶の間にも存在感を示す土岐。

Nona ReevesやRHYMESTER、キリンジといった早稲田閥のアーティストから

ハロプロなどのアイドルポップへの曲提供/プロデュースなどを手掛け

最近では南波志帆のプロデュースで注目される矢野。

そしてソングライターとしての能力をFROG、SCOTT GOES FORで発揮しつつ

最近ではTwinklestars(さくら学園バトン部)や竹達彩奈への曲提供

(竹達に関してはほぼプロデュースチームの中心人物)も行う沖井。

3者がそれぞれ得意なフィールドで活躍しつつ、土岐と矢野は南波志帆の作品で

再度の共演を行っております。


現在Cymbals作品はCDでは入手難となっておりますが

iTunes Storeでの配信が行われておりますので

最近のメンバーそれぞれの作品から遡って聴きたいと思っている方は

そちらを利用されるのがいいのかもしれません。






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ジャンル : 音楽

050/100 METALLICA「METALLICA」

ギリギリ月1更新を維持する形で。

本日の1枚は、通称「ブラック・アルバム」こと

Metallicaの5th「Metallica」です。


よく目を凝らしてやっとロゴと蛇が描かれていることがわかるジャケット。

その漆黒のジャケットが、このアルバムの音楽性をそのまま表現しております。

1曲目「Enter Sandman」からの重く、鋭く、力強い音楽。

それはたしかに地獄の底から響いてくるようなおどろおどろしさもありますが、

バンドとしての充実も、各メンバーのテクニックの巧みさも感じられる

そんな音楽でもありました。


1981年、ジェイムズ・ヘットフィールド(Vo、G)とラーズ・ウルリッヒ(Dr)が中心となって

結成されたこのバンドは、その活動の初期ではスラッシュメタルとしての

「速さ」を追求した楽曲をプレイし、高い支持を得ておりました。

何度かのメンバーチェンジ(初代ギタリストのデイブ・ムステインはメガデスを結成、

日本のテレビでおなじみのマーティ・フリードマンはこのメガデスのギタリストでした)を経て

このアルバム時のメンバーはジェイムズとラーズに

ギターのカーク・ハメット、ベースのジェイソン・ニューステッドという編成となっていました。


前作から3年の間隔をあけてリリースされたこのアルバムでは、

ギターの速弾きなどに代表される「速さ」から、

サウンドの持つ重みのあるグルーヴ感を重視するサウンドへと転換しました。

シリアスで、重く、暗く、それでいてパワフル。

この1か月後に発売されたNirvanaの「Nevermind」とともに

90年代前半ロックシーンの方向性を決定づけた重要な1枚でもあり、

今初めて聴いたとしても、胸の奥にずしん、と響いてくる音楽でもあるのです。



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049/100 B'z「The 7th Blues」

9月21日はB'zデビュー記念日、23日は稲葉浩志の誕生日、ということで

7枚目と同じ書き出し・・・というか1年で42枚・・・)

今回はB'zを、と思ったのですが

25周年目突入、日本一売れてるバンドであり

中でも日本2番目に売れたCD(「Pleasure」)もあるしな・・・と

選ぶタイトルに迷っていたわけですが、

一番個人的な思い入れが強い作品を、と思いまして

94年の作品である「The 7th Blues」を今回は紹介いたします。


個人的な思い入れ、の側面は上のリンク(「1Day,1Disk」100枚目!)を

参照していただくことにいたしまして、まずはB'z史概略を。

「クリィミーマミ」ED曲「LOVEさりげなく」でレコーディングデビューし

ジャパメタブームの中でスタジオミュージシャンとして活躍、

特に浜田麻里のツアー・レコーディングサポートとして有名となり

鳴瀬喜博らとのセッションバンド「うるさくてゴメンねBAND」や

TM Networkのツアー・レコーディングサポートとして

「TMのマスコットボーイ」として高い人気を経た松本孝弘が

パーマネントな活動を行うバンド(ユニット)としてシンガーを探し、

ビーイング音楽振興会(ビーイングの音楽学校)でレッスンを受けていて

松川RAN敏也のソロアルバムに(学生だったので)覆面シンガーとして参加し

プロデビューに向けてT-BOLANなどとの対バンイベントを行い

作詞・作曲家としても前田亘輝ソロアルバムに参加していた

(このアルバムには松本も参加)稲葉浩志と結成し、

88年9月21日にシングル「だからその手を離して」、アルバム「B'z」でデビュー。

同年5月に発売された松本の1stソロアルバム「Thousand Wave」より売れず

オリコン集計外でのデビューという形となりましたが

89年のミニアルバム「BAD COMMUNICATION」がディスコへのサンプル盤配布、

CM(富士通FM-TOWNS)でのオンエアや有線リクエストからじわじわと話題になり

90年のシングル「太陽のKomachi Angel」で初のオリコン初登場1位を獲得、

その後は出せば全ての作品がほぼ1位、

その高い演奏技術と派手な演出・・・日本では数少ないスタジアム級ロックバンドとして

ライブチケットも完売が続き、このブログを書いている現在はアメリカツアー中です。


90年から人気に火が付き、タイアップ・カラオケボックス普及と結びついた

CD市場のバブル的な膨らみの中で、デビュー時のデジタルサウンドをどんどん削り落とし

91年の「IN THE LIFE」、92年の「RUN」でロック路線を確立、

他の同じビーイングのバンド・・・T-BOLANやWANDS等との差別化を図るためか

よりハードでブルージーな路線へと転換していくことになります。

(これは本人たちの音楽性とともに、事務所の方針というものも大きく

1年に及ぶこの94年のツアー中、『髪を切ることに事務所NGが出た』そうです)

その中で発売された2枚組・全20曲・5500円という大作が

この「The 7th Blues」でした。

『通常のアルバム2枚分だからお得だろ?』と言わんばかりの価格、

(Guns'N Rosesの「Use Your Illusion」を意識?)

エアロスミス的なロゴデザインに革張り風のデザインの箱と

「カラオケ受けするポップなロックユニット」というイメージに

真っ向からぶつかるようなアートワーク。

こんなアルバムでも100万枚以上売れたんですから

当時のCDバブルというのはすごかったんだなぁと再認識できます。


サウンド面は、ボン・ジョヴィやグリーン・デイなどを手掛ける

クリス・ロード・アルジとその弟であるトム・ロード・アルジによるミックスが行われ

へヴィでありながらもすっきりとした音像が作られており、

「RUN」での「ミックスがしょぼすぎてサウンドの魅力が伝わらない歯がゆさ」が

大きく改善されたのはいいことだったと思います。

(B'zの初期アルバム、リマスター再販するべき時期は来ていると思うんですが)


「青盤」ことDisc1からさっそく再生してみると

電話とB'zについて話す外国人の会話(ロード・アルジ兄弟の会話?)から

ジャジーなオルガン+ブラスのイントロの「LOVE IS DEAD」。

B'zの持つジャジーなサウンドの根底には、松本のミューズ音楽院時代の

ジャズに関する学習の成果があるわけですが

前作であるAOR風味のコンセプトミニアルバム「FRIENDS」と今作で

そのジャズテイストの魅力が前面に出てくるようになったのは

彼らをただの一過性のロックアイドルにしなかった部分であると思います。

続く「おでかけしましょ」ではスカのテイスト、

「未成年」では後の稲葉ソロに通じる詞世界が、

「闇の雨」では優しい質感のバラード・・・と

1曲ごとに多彩な表情を見せつつも

松本孝弘が弾き、稲葉浩志が歌えばそれがB'z、という

B'zとしての「ゆるぎないもの」が出来上がったのが

この時期だったのかもしれない、とも思いました。

雄大なスケールの「赤い河」、そしてアメリカンな肌触りの「WILD ROAD」で

このDisc1は締めくくられます。


そして「赤盤」ことDisc2は先行シングルであり、ドラマ主題歌としてリリースされた

「Don't Leave Me」で始まります。

このブルージーなロックバラードで始まる2枚目は、

ツェッペリンを引用した「Sweet Lil' Devil」、

アーバンでメロウなレアグルーヴ「THE BORDER」と

さらにバラエティ豊かになる一方で

1stシングルのカップリング曲であった「ハートも濡れるナンバー~Stay Tonight」の

英詞セルフカバー「SLAVE TO THE NIGHT」に

(アレンジは93年のライブ「Pleasure'93 JAP THE RIPPER」で披露したバージョンが元)

ブルージーにカバーされた91年のポップなナンバー「LADY NAVIGATION」といった

過去のナンバーを現在の解釈でカバーする楽曲が入っているのも特徴であり

その一方で過去の日本のブルースナンバーに目くばせするような

「もうかりまっか」といった遊び心のあるナンバーに

「春」のような切ないナンバーも収録、

そしてアルバムを締めくくるのは

ビートルズの「Hey Jude」を彷彿とさせるコーラスの

「farewell song」。


このアルバムと1年に渡るツアー「The 9th Blues」、

そしてシングル「MOTEL」で94年のB'zの活動が終り、

この年を最後に制作チーム「B+U+M」を解体。

翌95年からは新体制での制作を行うこととなります。

アレンジャーから明石昌夫が外れ、稲葉がアレンジに参加するようになり

「ねがい」「love me,I love you」「LOVE PHANTOM」、

そしてアルバム「LOOSE」と新たな代表作を生み出すことになり

「7th」でのハードな路線で離れ気味だったファンを引き戻すことにもなるのですが

94年時点での「やりたい音楽」をすべて詰め込み、

それを稲葉の声と松本のギターでB'z色に染め上げ、

その上でハードな手触りに仕上げたこのアルバムは

発売から18年が過ぎても聴くたびに新たな発見があるような

そんな魅力に溢れた作品であり、

「なぜ彼らは日本の音楽シーンの頂点に居続けられるのか?」の

回答例ともなりうるアルバムだとも思っています。

ベスト盤しか聴いていない、という方にも聴いてほしい、そんな2枚組です。



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048/100 Tahiti 80「Puzzle」

48枚目は、フランスのポップバンドでありながらも

フランス語でなく英語詞で制作を行い、

その爽やかなサウンドで日本でも人気となったTahiti 80の1stを紹介します。


93年結成、98年にフランスでインディーズ・デビュー。

99年に世界ツアー中のCorneliusこと小山田圭吾にデモテープを渡したことで

小山田選曲のコンピレーション盤に楽曲が収録され、

日本での知名度が高まっていたところに

Ivyのギタリストであるアンディ・チェイスのプロデュースでこのアルバムがリリースされ

外資系レコード店で輸入盤が発売され、高い人気を得ることになります。

そして翌2000年、日本とアメリカ、イギリスでの正式リリースが決定し、

広いリスナーを獲得していくことになるのです。


アルバムのミックスを担当するのは

スウェディッシュ・ポップ職人として日本でも知られるトーレ・ヨハンセン。

日本の渋谷系にも通じるデジタルとネオアコサウンドの融合が

ぬくもりを持ちながらもクールな感覚も併せ持った音色として

心のツボをがんがんついてくる作品であり、

爽やかでポップな楽曲の裏に潜むロック魂的なものも

見え隠れしているように思えます。


こうした楽曲の魅力を増しているのが

ヴォーカリストであるグザヴィエ・ボワイエの声であり

その柔らかい質感の声によってサウンドの爽やかさは増幅され

ジャケットのイラストのような青い空、白い雲が似合う

そんなポップサウンドが完成していくわけです。

1曲目「Yellow Butterfly」から3曲目にしてヒットシングル「Heartbeat」、

そしてタイトル曲「Puzzle」と聴き進めるごとにこの世界にどんどん夢中になっていく

楽曲の持つ味わいに捕えられる感覚もまた楽しいというか。


日本、イギリス、アメリカ、スウェーデン、そしてフランス。

ギターポップサウンドの気持ちよさは万国共通なのだなぁ、と

感じさせる1枚であり、1stでありながら奇跡のような完成度を聴かせる

そんなアルバムとなっている今作。

現在は5枚のオリジナルアルバムと1枚のベストアルバムをリリースしており

いずれもポップ感とロック性のバランスのとれたいいアルバムとなっていますが

この1stの持つ輝きはその中にあってもひときわ強いものであるように思います。

毎年夏になると聴きたくなる、そんな1枚です。



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047/100 FreeTEMPO「The world is echoed」

47枚目のセレクトは、「1Day,1Disk」でも47枚目のセレクトだった

半沢武志のソロプロジェクト・FreeTEMPOの1stフルアルバム

「The world is echoed」です。


仙台を拠点にした活動をしながら、海外からも注目を集めていた

半沢のこのプロジェクトは、ブラジリアン・ハウスをベースに

ジャズ、ボッサ、エレクトロニカといったさまざまなジャンルを貪欲に取り込み、

インディーズから、しかもほとんどプロモーションも行われていない作品でありながら

外資系CDショップを中心に試聴・口コミからのヒットとなった

フロアからカフェ系BGMまで対応する1枚となっています。


シンガーとしてMONKEY MAJIK、blanc.のメイナード・プラント等が参加し

半沢サウンドを彩っているわけですが、

リズムパターンが似通った曲が多く感じ、

それがサウンドの統一感・・・言い方を変えればワンパターンさを

感じさせるのもまた一つの側面ではありますが

それゆえにアルバム全体の世界観が統一されており

アルバムを通して聴いたときの気持ちよさを感じることもまた事実かと思います。


先行シングルであった「Skyhigh」から

「Etude」「Vamos A Bailar」と続く前半の流れが特に気持ちよく

青い空、青い海、白い砂浜、眩しい太陽、吹き抜ける風、元気に遊ぶ子供・・・という

夏の風景が目に浮かぶようなリゾート感あふれる1枚ですので

夏休みも満足に取れなかったなぁ・・・という方の

自宅内リゾート気分を味わいたいときのBGMとしても

おすすめしていきたい、一家に一枚的定番のアルバムです。

冷たく冷やしたモヒートでも飲みながら味わいたい

おしゃれなブラジリアンサウンドの魅力に浸ってください。



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音楽好きの三十路半ばのおっさんです。

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