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048/100 Tahiti 80「Puzzle」

48枚目は、フランスのポップバンドでありながらも

フランス語でなく英語詞で制作を行い、

その爽やかなサウンドで日本でも人気となったTahiti 80の1stを紹介します。


93年結成、98年にフランスでインディーズ・デビュー。

99年に世界ツアー中のCorneliusこと小山田圭吾にデモテープを渡したことで

小山田選曲のコンピレーション盤に楽曲が収録され、

日本での知名度が高まっていたところに

Ivyのギタリストであるアンディ・チェイスのプロデュースでこのアルバムがリリースされ

外資系レコード店で輸入盤が発売され、高い人気を得ることになります。

そして翌2000年、日本とアメリカ、イギリスでの正式リリースが決定し、

広いリスナーを獲得していくことになるのです。


アルバムのミックスを担当するのは

スウェディッシュ・ポップ職人として日本でも知られるトーレ・ヨハンセン。

日本の渋谷系にも通じるデジタルとネオアコサウンドの融合が

ぬくもりを持ちながらもクールな感覚も併せ持った音色として

心のツボをがんがんついてくる作品であり、

爽やかでポップな楽曲の裏に潜むロック魂的なものも

見え隠れしているように思えます。


こうした楽曲の魅力を増しているのが

ヴォーカリストであるグザヴィエ・ボワイエの声であり

その柔らかい質感の声によってサウンドの爽やかさは増幅され

ジャケットのイラストのような青い空、白い雲が似合う

そんなポップサウンドが完成していくわけです。

1曲目「Yellow Butterfly」から3曲目にしてヒットシングル「Heartbeat」、

そしてタイトル曲「Puzzle」と聴き進めるごとにこの世界にどんどん夢中になっていく

楽曲の持つ味わいに捕えられる感覚もまた楽しいというか。


日本、イギリス、アメリカ、スウェーデン、そしてフランス。

ギターポップサウンドの気持ちよさは万国共通なのだなぁ、と

感じさせる1枚であり、1stでありながら奇跡のような完成度を聴かせる

そんなアルバムとなっている今作。

現在は5枚のオリジナルアルバムと1枚のベストアルバムをリリースしており

いずれもポップ感とロック性のバランスのとれたいいアルバムとなっていますが

この1stの持つ輝きはその中にあってもひときわ強いものであるように思います。

毎年夏になると聴きたくなる、そんな1枚です。



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テーマ : おすすめ音楽♪
ジャンル : 音楽

038/100 James Brown「40th Anniversary Collection」

3月最初の1枚は、こちらの作品を。

キング・オブ・ソウル、ジェームス・ブラウンのベストアルバムです。


貧しい家庭に生まれながらも高い歌唱力に恵まれていた彼。

若い頃は犯罪に手を染めたりもいたしましたが、

1956年、フェイマス・フレイムズの一員としてデビュー

(このアルバムはそれから40年を記念してリリースされました)

そして60年代にファンクミュージック路線を確立し、

70年代、バックバンドのメンバーの大幅変更により

ブーツィー・コリンズなどのメンバーを迎えた「JB's」の誕生、

そしてファンクサウンドの全盛期を迎えます。


その音楽性がディスコブーム時代には「古い」と揶揄されたりも

していたものの、ステージアクトのタフさなどに支えられて

80年代には人気を回復、2006年12月25日の死の目前まで

ステージに立ち続け、そのパワフルな歌で世界を沸かせてきた

そんなファンクの帝王の足跡をまとめたのがこの2枚組アルバムになるわけです。


デビュー40周年、すなわちその死の10年前にリリースされた作品ですが

「Papa's Got A Brand New Bag」、「I Got You(I Feel Good)」、

「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine」といった代表曲は

もちろん完全網羅、さらに年代順に収められているので

1曲目の「Please,Please,Please」から聴いていけば

そのままファンクという音楽の歴史が辿れてしまうような

40年を40曲に集約した作品。

この後もベスト盤は数々リリースされておりますが

ボリューム、聴きやすさを考えればこれくらいがいいのかな、と

思ってしまいます(もちろん、20曲くらい収録のベストも手軽なのですが)


一度流し始めればノンストップで踊り始め、

汗の飛び散るダンスフロアになってしまう、そんな作品。

踊り疲れて倒れても、誰かにケープを掛けてもらえば

たちまち復活してしまうことでしょう。

現代でも時代を超えて通じてしまう、

ダンスミュージックのスタンダードたちをじっくり味わってください。




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030/100 The Cardigans「First Band on The Moon」

残り70枚。30枚目のセレクトは

世界中にスウェディッシュ・ポップ旋風を巻き起こしたバンド、

カーディガンズの3rdアルバム「First Band on The Moon」です。


元々メタル好きギタリストによって結成されたバンドであり

それがBONNIE PINKなどでも知られる敏腕プロデューサーである

トーレ・ヨハンセンに見出され、おしゃれなポップスをプレイするようになり

2nd「Life」収録の「Carnival」でまず日本からその人気に火が付き

そこから全世界的な人気になっていったわけです。


この3rdは前作の流れを汲んだポップスでありながら

そのポップさの裏に、彼ら本来の好みである

ダークなロックテイストをじわじわと染み出させている

過渡期の1枚ともいえます。

1曲目の「Still」では明るさの中にメロウさを巧妙に仕込ませ

それ以降の曲もヴォーカル・ニーナのけだるい歌い方もあってか

メロディや音色が明るくても楽曲には薄く影がさしており

アルバム全体がほの暗い雰囲気に支配されている感覚もあります。

それはヒットシングルである「Lovefool」でも例外ではなく

明るいラブソングでありながらもニーナの声によって

ややダークな味わいを加味されており、

それがこのポップバンドの持ち味となっているようにも思います。


さらにこのバンド、アルバムに1曲

敬愛するBlack Sabbathのカバー曲を入れるのが

定番になっていたりもしていたわけですが

今作でのカバー曲は「Iron Man」。

あのメタルナンバーがニーナの声と絶妙なアレンジで

ふわふわとした浮遊感を味わえるポップナンバーへと生まれ変わり

このバンドのもつ力量を感じさせる仕上がりとなっております。


この後、彼らは今作で垣間見せたダーク路線を押しすすめ

Gran Turismo」をリリースいたしますが

海外リリースが低迷し、一時活動休止に入ることになります。

そして4年の休養を経た活動再開後はやりたい音楽を追及し

重くけだるい作風を貫いた作品を作っております。


日本の渋谷系ムーブメントと同時代性を持っていたかのような

スウェディッシュ・ポップという流れをお茶の間レベルに周知させた

そんなアーティストであり、作品であったと思っております。



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024/100 Donald Fagen「The Nightfly」

いよいよ次で1/4。

年の瀬にご紹介する1枚はドナルド・フェイゲンの1stソロアルバム「The Nightfly」です。


ウォルター・ベッカーとともにスティーリー・ダンの中心メンバーとして活躍。

ライブ活動を停止し、スタジオで作りこんだジャズテイストの強い作品を生み出し

特に「Aja」は高い評価を得たアルバムとなりましたが

フェイゲンの完璧主義とベッカーのドラッグ問題から81年に解散を選ぶことになります。


81年のスティーリー・ダン解散後、82年にリリースされたのが

本日紹介する「The Nightfly」です。

アメリカンロックを基盤にもちつつも、ジャズやソウルなどのテイストを加え

都会的で乾いており、社会風刺的な色合いも強い

そんなAOR作品に仕上がっている1枚です。

また、初めてデジタル録音のみで作られたポップス作品でもあり、

その録音音質においても最高峰クラスの作品となっております。

(現在はさらに高音質のSACD盤も発売されています)


レコーディングに参加したミュージシャンも豪華で、

ギターにはラリー・カールトン、ホーンにはランディとマイケルのブレッカー兄弟、

ベースにはアンソニー・ジャクソンやマーカス・ミラー、

ドラムにはジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ジョーダンなど

一流スタジオミュージシャンたちが多数参加しており、

フェイゲンの求める完璧な演奏を行っております。


1曲目「I.G.Y.」はかつてCMソングとしても使われておりましたが

1957年の国際地球観測年(International Geophysical Year)にまつわる

楽観主義を歌にしたものでした。

(これに関連してソ連は初の人工衛星・スプートニク1号を打ち上げ、

また、日本は南極に昭和基地を建設することになりました)

3曲目の「Ruby Baby」は56年のドリフターズ(当然、日本のほうに非ず)のカバー、

「New Frontier」は50年代の冷戦状態の悪化の中、

核シェルターでパーティーに耽る若者の姿を歌い、

タイトル曲「The Nightfly」はかつてのAM深夜ラジオ黄金時代を懐かしみ、

「The Goodbye Look」は旅行者の目から見たキューバ革命を描く・・・と

すべての曲が80年代の目で見た「50年代」をテーマに描かれており、

それがそのまま80年代初頭のアメリカへの批評的な視点になっているのが

楽曲面での特徴といっていいかと思います。


「完璧な演奏」と「完璧な録音」によって作られた

文字通り「完璧」に作りこまれたこの作品。

SACD盤(5.1chで楽しむこともできます)と通常盤では

バージョンの違いもありますので、できるだけいい再生環境で聴きたい

(もちろん、MP3に圧縮しても「いい楽曲」ではあるのですが・・・)

そんなアルバムとなっております。


それにしてもジャケットのいい男っぷり。

大人の男はかくありたい、と思わされる、ジャケットまでも「完璧」な1枚です。



 

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014/100 Marvin Gaye「What's Going On」

14枚目はこの1枚を。

マーヴィン・ゲイ、1971年の代表作「What's Going On」です。


ジャミロクワイに先立つこと21年、反戦や環境問題を歌った

コンセプチュアルなアルバムになったこの作品。

なぜこのようなアルバムが生まれたのか、というその背景をたどって見ます。


厳格な牧師の家庭に生まれたマーヴィンは、聖歌隊からそのキャリアをスタートさせます。

父のほぼ虐待といえる厳しい躾の中で音楽に没頭することで心の自由を守っていた彼は、

空軍入隊、除隊の後に本格的に歌手としての活動を始め、

デトロイトでモータウンの長であるベリー・ゴーディーJrに見出され

モータウンにソロシンガー兼ドラマーとして入ることになります。

そこでシンガーとしてのキャリアを積み重ね、社長の娘と結婚、

さらにタミー・タレルとのデュエットで数々のヒット曲にも恵まれます。


しかし、そんな順風満帆な音楽人生に、激動が起こります。

パートナーであったタミー・タレルの突然の病死、

ベトナム戦争による社会情勢の変化、

その中で音楽を続けていく意味に悩んだ彼は、一時活動を休止します。

そして、ベトナムから復員してきた弟と再会した彼は、

音楽でこういった社会現象を訴えていきたい、と思うようになります。


そして生まれたのが、このアルバムです。

内容に難色を示すモータウン首脳陣を「セルフプロデュース」という形で黙らせ、

戦争や環境破壊、社会問題や信仰などについて

己の意見を前面に出した詞と、同じフレーズが時折登場する楽曲という

当時の黒人アーティストとして珍しいコンセプトアルバムとして

制作されたこの作品は、そのクオリティにおいてもセールスにおいても

至高の1枚となっていったのです。


反戦を訴えるタイトル曲、

副題で分かるとおり地球温暖化などの環境保護を訴えた

「Mercy Mercy Me (The Ecology) 」などの名曲が揃い、

もちろんサウンド面でも極上のR&Bに仕上がっている今作は

ブラック・ミュージック回に大きな影響を与え、

スティーヴィー・ワンダーやカーティス・メイフィールドなどが

彼に続いていく形となり、それは「ニュー・ソウル」という潮流を作り出すことになります。


この後のマーヴィンは、愛とセックスをテーマとした「Let's Get It On」や

妻との離婚をテーマにした「Here,My Dear」といった傑作を生み出し続けますが

離婚、再婚と失敗、そしてこの当時のミュージシャンの多くが悩まされた

麻薬問題によってどんどん蝕まれていくことになります。

一時はどん底を味わうも、80年のライブ、82年に移籍を果たし、

83年にはマイケル・ジャクソンを押さえてのグラミー賞受賞という快挙を成し遂げます。

・・・しかし、翌84年の誕生日前日。

父との激しい口論の末、父の放った銃弾が彼の命を奪うことになりました。


44年と364日の人生で多くの名曲を生み出した彼。

彼の人生は短く、悲しみの多いものだったかもしれませんが

その中で生み出した音楽・・・特にこの「What's Going On」(と、「Let's Get It On」)は

これからも人間が存在しつづける限り、聴き継がれていく名盤であると思います。





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