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014/100 Marvin Gaye「What's Going On」

14枚目はこの1枚を。

マーヴィン・ゲイ、1971年の代表作「What's Going On」です。


ジャミロクワイに先立つこと21年、反戦や環境問題を歌った

コンセプチュアルなアルバムになったこの作品。

なぜこのようなアルバムが生まれたのか、というその背景をたどって見ます。


厳格な牧師の家庭に生まれたマーヴィンは、聖歌隊からそのキャリアをスタートさせます。

父のほぼ虐待といえる厳しい躾の中で音楽に没頭することで心の自由を守っていた彼は、

空軍入隊、除隊の後に本格的に歌手としての活動を始め、

デトロイトでモータウンの長であるベリー・ゴーディーJrに見出され

モータウンにソロシンガー兼ドラマーとして入ることになります。

そこでシンガーとしてのキャリアを積み重ね、社長の娘と結婚、

さらにタミー・タレルとのデュエットで数々のヒット曲にも恵まれます。


しかし、そんな順風満帆な音楽人生に、激動が起こります。

パートナーであったタミー・タレルの突然の病死、

ベトナム戦争による社会情勢の変化、

その中で音楽を続けていく意味に悩んだ彼は、一時活動を休止します。

そして、ベトナムから復員してきた弟と再会した彼は、

音楽でこういった社会現象を訴えていきたい、と思うようになります。


そして生まれたのが、このアルバムです。

内容に難色を示すモータウン首脳陣を「セルフプロデュース」という形で黙らせ、

戦争や環境破壊、社会問題や信仰などについて

己の意見を前面に出した詞と、同じフレーズが時折登場する楽曲という

当時の黒人アーティストとして珍しいコンセプトアルバムとして

制作されたこの作品は、そのクオリティにおいてもセールスにおいても

至高の1枚となっていったのです。


反戦を訴えるタイトル曲、

副題で分かるとおり地球温暖化などの環境保護を訴えた

「Mercy Mercy Me (The Ecology) 」などの名曲が揃い、

もちろんサウンド面でも極上のR&Bに仕上がっている今作は

ブラック・ミュージック回に大きな影響を与え、

スティーヴィー・ワンダーやカーティス・メイフィールドなどが

彼に続いていく形となり、それは「ニュー・ソウル」という潮流を作り出すことになります。


この後のマーヴィンは、愛とセックスをテーマとした「Let's Get It On」や

妻との離婚をテーマにした「Here,My Dear」といった傑作を生み出し続けますが

離婚、再婚と失敗、そしてこの当時のミュージシャンの多くが悩まされた

麻薬問題によってどんどん蝕まれていくことになります。

一時はどん底を味わうも、80年のライブ、82年に移籍を果たし、

83年にはマイケル・ジャクソンを押さえてのグラミー賞受賞という快挙を成し遂げます。

・・・しかし、翌84年の誕生日前日。

父との激しい口論の末、父の放った銃弾が彼の命を奪うことになりました。


44年と364日の人生で多くの名曲を生み出した彼。

彼の人生は短く、悲しみの多いものだったかもしれませんが

その中で生み出した音楽・・・特にこの「What's Going On」(と、「Let's Get It On」)は

これからも人間が存在しつづける限り、聴き継がれていく名盤であると思います。





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