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020/100 OASIS「(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY?」

20枚目のセレクトは、90年代ブリットポップを代表する名盤、

OASISの2ndアルバム「(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY?」です。

「1Day,1Disk」では649枚目のセレクトでした。


このアルバムがリリースされた1995年。

世界はまだ、Windows95の普及でインターネットが騒がれ始め

世界各国でCDがとても売れていた時代でした。

これからWindows98リリース、インターネットの一層の普及、

違法音楽ダウンロードや本格的な音楽配信の開始、

そしてMP3プレイヤーの普及という音楽をとりまく環境の変化が訪れ

CDが売れなくなっていく、その手前のもっとも華やかだった時代。

日本では小室哲哉の隆盛が始まるとともに、Mr.Childrenが大ブレイクし

Dreams Come TrueやB'zが売れ続けていた時代ですが

イギリスでは前年のNIRVANAのカート・コバーンの自殺により

グランジブームの終焉が始まり、それに変わるムーブメントとして

2つのバンドが中心となった「ブリット・ポップ」というムーブメントが始まります。


まず火付け役となったのは、中産階級出身でやや捻くれた歌詞や楽曲を歌うblur、

そして労働者階級出身でシンプルかつパワフルなロックを歌うOASIS。

この2組のバンドにより、イギリス音楽界を揺さぶる争いの時代が始まったわけです。


この「ビートルズとストーンズの再来」といわれた彼らの

(ちなみにストーンズは中産階級、ビートルズは労働者階級出身です)

最初の直接対決は95年8月14日のシングルチャート。

OASISは「Roll With It」、blurは「Country House」を同日リリースし

(集計ミスなどで遺恨を残す結果になったものの)blurの勝利となり

芸能マスコミによりこの対決が注目されていくことになります。

そんな中で発売されたのがこのOASISの2ndアルバムでした。


国民的歌唱曲となった「Don't Look Back In Anger」「Wonderwall」に

「Some Might Say」や「Hello」、「Morning Glory」といった佳曲、

アルバムを締めくくる大名曲「Champagne Supernova」と

アルバムトータルでの完成度も異常に高いこのアルバムは

全世界2200万枚のリリースという大ヒットを記録します。

(blurの「Great Escape」には当然圧勝)


しかし、この対立を煽るマスコミ報道や、彼らに続くバンドが多く出る中

だんだんと質の悪いバンドが出てくるようになったこと、

そしてOASISの次作「Be Here Now」が賛否分かれる出来だったことなど

シーン自体が冷え込んでいき、90年代の末にはこのムーブメントは終わり

全体的なCDのリリース枚数も世界的に落ち込んでいく流れに突入していきます。


そして2000年代、blurは活動を休止し、OASISもメンバーチェンジと

兄弟げんかによる活動休止→再開からの2010年の解散と

あの90年代の輝きはなんだったのだろう、と思うほどの現状になっています。

日本の音楽シーンも、幾度の大きな変化を経験しました。

しかし、CDを再生すればいつでもそこには、あの輝いていたブリット・ポップの時代と

CDショップを毎週訪れて新しい音楽との出会いにわくわくしていたころの自分に

また出会えるような気がするのです。

そんな僕らの年代にとっての語り継がれていく名盤、として

これからもポップミュージック史に残り続けていき、

若い世代に薦めて苦い顔をされるようなアルバムであると思います。

そしてまた気がつくと「Don't Look Back In Anger」のサビを歌っていたりするのです。



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