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013/100 Thee Michelle Gun Elephant「Last Heaven's Bootleg」

13枚目はライブアルバムを。

2003年10月11日、千葉県幕張メッセ。

スクリーンに映し出された「Thank You Rockers I Love You Baby」の文字とともに

ひとつのバンドの活動が終わりました。

そのバンドの名は、Thee Michelle Gun Elephant。


1991年、大学内のサークルで結成された彼らは

93年にインディーズデビュー。そして94年のアベフトシ加入、

96年に「世界の終わり」でメジャーデビューいたします。

深夜番組を中心にプロモーションを行う中で人気を高めていき

翌97年に「バードメン」がバラエティ番組のテーマ曲になることでブレイク。

98年には横浜アリーナでのオールスタンディングライブを行ったり

2001年には2万人を動員するフリーライブを行うも、一時活動休止。

チバの第1期ROSSOの活動を挟み、2003年にレコード会社移籍、活動再開。

あのミュージックステーションのt.A.T.uドタキャン事件で

その場に他に生演奏できるバンドがいないということで急遽もう1曲を演奏する、という

そんな漫画のようなエピソードもありましたが

8月31日にFC会員向けに、翌9月1日に正式に解散を発表。

そして10月11日、ラストシングル「エレクトリック・サーカス」の発売と

同日のライブで、彼らは活動の幕を下ろしたわけです。


解散後、チバの第2期ROSSOを初めとして4人はそれぞれの活動に入ります。

ウエノはRadio Caroline、the HIATUSのメンバーとして、

クハラはさまざまなバンドに参加しつつ、2006年からはチバとThe Birthdayを結成、

アベは広島に戻り、マイペースな活動を続けていました。

・・・そして2009年7月22日未明のアベの死により、

この4人での再結成は2度とできなくなってしまいました。


このライブアルバムは最後のライブとなった幕張メッセ公演を含む

「LAST HEAVEN TOUR」の音源を編集した2枚組、31曲となっております。

しかし編集盤とは思えないほど「生」を感じる作品であり、

1枚目1曲目の「トカゲ」から2枚目ラストの「世界の終わり」まで

(TMGEの4人が最後に演奏したのがこのメジャーデビュー曲でした)

ラストツアーだからといってしんみりすることもなく、

彼らの持ち味であるガレージロックを貫き、客席の温度を一気に高め、

多少の緩急はつけながらも最後の瞬間まで突っ走る姿は

まさに正しく「ロックバンド」のあるべき姿であったように思います。

アベの切れ味鋭いカッティングも、チバのがなるヴォーカルも、

キュウとウエノのリズム隊も、いずれもすばらしい演奏となっています。


ラストライブの模様を収めたライブDVD

「BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN」と

アベ死後に公開されたラストライブのドキュメンタリー映画

「THEE MOVIE」もございますので、

編集盤でない最後の彼らのライブを体感したい方は

ぜひそちらも爆音で楽しんでいただきたいと思います。


それにしても、一度は生で見たかったバンドでございました・・・





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ジャンル : 音楽

007/100 稲葉浩志「志庵」

9月21日はB'zデビュー記念日、23日は稲葉浩志の誕生日、ということで

7枚目のご紹介は稲葉ソロ2ndアルバム「志庵」です。

「1Day,1Disk」では178枚目に紹介した作品となります。


B'zは松本孝弘が作曲、稲葉が作詞という分業制であり

特に「常にヒットを期待される」というユニットの性格上

よりポピュラーに、とバランスをとる形での制作体制になります。

その中で押さえ込まれていた稲葉のパーソナルな部分・・・

どちらかといえば暗く、重い側面を色濃く出していくのが

稲葉ソロという作品の傾向として感じられます。

(4作目「Hadou」はプライベートの充実もあるのか、穏やかな作品となりましたが)

プライベートの環境の変化(ぶっちゃけて言えば離婚)が

作風にもろに反映されていたのが1stソロの「マグマ」であったわけです。


今回紹介する「志庵」のタイトルは、彼が自宅に設立した

プライベート・スタジオの名前からとられております。

故郷である岡山弁が混ざる「O.NO.RE」、

兄に向けて書いた手紙が元となった「LOVE LETTER」、

趣味であるツーリングが元となった「あなたを呼ぶ声は風にさらわれて」といった

私小説的な作風も見られますが、

プライベートが前作に比べて充実しているためか

ジャジーなラブソング「Touch」、ストレートなロック「Here I am!!」など

内面を吐き出すような作風からの脱却が見られるというか

「マグマ」ほどの自省モードを感じず、

稲葉のもっている内向性とのうまくバランスがとれているような

そんな印象をうける作品に思います。

メッセージ性をはらむ「Seno de Revolution」や

静かなイントロからの盛り上がりがすごい「炎」などの曲も

「B'zの稲葉浩志」とは違う、ミュージシャン・稲葉の力量を感じる楽曲となっており、

むしろB'zファン以外にも聴いていただきたいアルバムと言えるでしょう。

ほか3枚(2011年現在)のアルバムもおすすめですが

まず最初の1枚、としては僕はこの1枚を選びます。




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ジャンル : 音楽

005/100 TOKYO No.1 SOUL SET「TRIPLE BARREL」

5枚目に紹介する作品は、TOKYO No.1 SOUL SETの初のフルアルバムです。

ラッパー(というよりポエトリー・リーディング)のBIKKE、

ギターと歌の渡辺俊美、DJの川辺ヒロシの3人による

ヒップホップという枠を飛び越えた3人組。

最初はBIKKEとMC DRAGON(後のDJ DRAGON)の2人組からスタートし

4人組での活動からDRAGONが脱退、

ミニアルバム「PURE LIKE AN ANGEL」から3人組となりますが

江戸屋レコードへの移籍、シングル「ロマンティック伝説」から

そのスタイルを大きく変えることになります。

文学的な詩をリーディングし、バックトラックもヒップホップ的ではない

サンプリングを生かした作風となり、

J-RAPといわれるものやハードコアなものとも違う系統・・・

文学的ポエトリーリーディングロック、ともいえるものに変貌していったのです。

そして先行シングル「黄昏'95~太陽の季節」ではそこにフォークの要素を取り込み、

今回紹介する「TRIPLE BARREL」へと繋がっていったわけです。

(ちなみに「1Day,1Disk」では490枚目の紹介となっております)


「黄昏'95」「ダンシング・マッシュルーム」の酔いどれた疾走感、

「JIVE MY REVOLVER」「ロマンティック伝説」「MORE BIG PARTY」の

内性的かつ文学的なリリック、

「O'TAY」「もう少しだけましな理由」「PLAY」の穏やかな空気と

彼らの魅力をそれぞれ発揮したナンバーが揃っており、

外資系レコード店を中心にプッシュされる1枚となりました。

バブルが弾けたあとの不安感や閉塞感をサウンドやリリックに反映させた同時代性に

深い文学性やフォーキーな温かみといった普遍性をもったこの作品。

リリースは16年前ですが、そこに描かれたものは決して色あせることなく

再生するたびにその薄暗くほのかに暖かい世界へと導かれていくのです。


その後の彼らはよりフォーク路線、というか俊美の歌をメインにした「Jr.」、

レーベル移籍後、この方向性の集大成的な形となった「9 9/9」、

しばしの活動休止と各人の別活動・・・BIKKEのNathalie Wise、俊美のZOOT16等を経て

テクノ的な方向性を強めた「OUTSET」、

エイベックス移籍後どこかコンセプトアルバム的な趣も感じる「No.1」、

ポップ感を強めた「Beyond The World」、

女性ヴォーカルをゲストに迎えた20周年記念カバー盤「全て光」などをリリースし

どれも彼ら以外に作れない音楽として、聴き逃せない作品となっております。

ベストも活動再開時の「Dusk & Dawn」、20周年記念盤「BEST SET」と出ており

最初に手軽にキャリアを総括したい、という方にはおすすめできる内容です。


日本語ラップ界最大の異端、といってもいい彼らの音楽も、

この日本の音楽シーンを語る上で外せない1枚として、

今回100枚の中に選ばせていただきました。



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ジャンル : 音楽

003/100 FISHMANS「空中キャンプ」

間隔がかなり開いてしまいましたが、これからは多少ペースアップをしたいと思っています。

3枚目のセレクトはFISHMANS5枚目のアルバム「空中キャンプ」です。

「1Day,1Disk」では624枚目に紹介した1枚となっております。


1987年、大学内のサークルメンバーで結成された彼らは91年にメジャーデビュー。

メンバーチェンジや制作体制の変化により、レゲエからダブ、エレクトロニカといった

より浮遊感のある音楽へとシフトしていくことになります。

そして今回紹介する「空中キャンプ」に始まる

「LONG SEASON」「宇宙 日本 世田谷」の世田谷三部作を作り

新作レコーディングを行いつつ、もうすぐ旧レコード会社から過去作ベストが出る、

そんな1999年3月15日。


作詞・作曲を中心になって手がけ、裏声を使った歌唱法で独特の世界を作り上げていた

ヴォーカル・佐藤伸治が33歳の若さで病死。

中心メンバーを失った彼らは活動を休止することになります。


2005年、RISING SUN ROCK FESTIVALで佐藤の代わりに

多くのゲストヴォーカルを加える形での再結成を行い、

その後も数年に一度の割合でゲストシンガーを迎えた再結成を行っており

2011年には「FISHMANS+」として震災チャリティーライブを行うほか

ベスト盤『宇宙 ベスト・オブ・フィッシュマンズ』にデモとライブテイクが収録されていた

佐藤が最後に作った曲である「A PIECE OF FUTURE」を配信限定でリリースし、

その収益を義捐金に充てるという活動を行っておりました。


そしてこの「空中キャンプ」はポリドールへの移籍第1弾であるとともに

キーボード担当のハカセの脱退により、サポートメンバーであった

小暮晋也(ギター、ヒックスヴィル)やHONZI(キーボード・バイオリン)が

レコーディングに参加するという新体制のもとで作られた作品でもあります。


「ずっと前」、「BABY BLUE」、「SLOW DAYS」、「SUNNY BLUE」、

そして彼らの代表曲のひとつ「ナイトクルージング」を経て

「幸せ者」、「すばらしくてNICE CHOICE」、「新しい人」の全8曲。

そのすべてにおいて、ジャケットそのままの浮遊感や

イントロの最初の音から彼らの世界にぐっと引き込まれていく感覚、

茂木欣一(現・東京スカパラダイスオーケストラ、So many tears)と

柏原譲(現・So many tears、Polaris、OTOUTA)による抜けのいいリズム、

レコーディングエンジニア・ZAKによるサウンドの設計の巧みさ・・・

そしてなによりも、佐藤伸治の声とことばの魅力が溢れております。


アルバム1枚で1曲を表現した「LONG SEASON」や

最終作となってしまった、さらに深みを増した「宇宙 日本 世田谷」、

さらには初期の作品にもそれぞれ魅力がありますし、

数々のベスト盤(とくに「空中」「宇宙」)も、

ライブ盤「8月の現状」も、どれも100枚の中に選びたいのですが

「聴いたことのない人に彼らの魅力に触れてもらう最初のオリジナルアルバム」という

そんな視点から考えるとやはり「空中キャンプ」かなぁ・・・と思うわけです。

(特に「宇宙 日本 世田谷」とはどちらを選ぶか本当に迷いましたが、

世田谷三部作は順に聴いて欲しいという気持ちもあって。)


文学的であり絵画的。

ゆっくりと歩くリズムにも似たそのサウンドに揺らされてみてください。





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