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046/100 Jimmy Smith「The Cat」

8月初の更新となりました。なかなか遅々として進まず申し訳ございません。

そんな46枚目(まだ折り返しにも到達してない・・・)は

ジャケットもかわいいファンキーなオルガンジャズを。

ジミー・スミスの「The Cat」です。


ロックというジャンルのエレキオルガン(ハモンドB3)の可能性を高めたのが

先ごろ亡くなったジョン・ロード(Deep Purple)だとすれば、

ジャズにおけるエレキオルガンの先駆者であり、

ロードにも大きな影響を与えたのがこのジミー・スミスです。

縦横無尽に音の上をぴょこぴょこ走りまわる軽快なオルガンサウンドが

まさにいたずらな猫のようにも聴こえる表題曲を始め

ビッグバンド形式でありながらもアドリブをきかせたプレイで

演者の個性を前面に押し出す・・・

すなわち「ビッグバンドを純粋にバックバンドとして扱う」作品として

非常にゴージャスな感覚を味わえる作品ともなっているのです。


このアレンジを行ったのは、「ダーティハリー」、「燃えよドラゴン」、

「スパイ大作戦」などのテーマ曲を生んだラロ・シフリン。

ジミーの「ビッグバンドをやりたい」という希望と

(それがあったが故にビッグバンドを持たないブルーノートから

 ビッグバンドを持つヴァーヴにレーベルを移籍した、という背景も)

ジミーというプレイヤーの魅力を最大限に引き出す方法を

うまく折衷させた作品へと仕上がっている1枚といえるでしょう。


「ダンス・ミュージックとしてのジャズ」という視点からも楽しめ

なおかつジャケ買い需要にも答える(笑)

明るく楽しい名盤として、一家に一枚常備したい作品です。



 

テーマ : おすすめ音楽♪
ジャンル : 音楽

045/100 SCOTT GOES FOR「SCOTT GOES FOR」

45枚目の作品はこちら。

northern bright、nudge’em all、そしてCymbalsの

ソングライターたちが結集したスーパーバンド、

SCOTT GOES FORの1stアルバムです。


沖井礼二(ex.Cymbals、FROG)と新井仁(northern bright、N.G.Three、Ron Ron Clou)に

原“GEN”秀樹(northern bright)、坂木誠(nudge’em all)が

「コピーバンドでも作って遊ぼう」と結成した1970sを前身に、

バンド活動を続ける中で自然とオリジナル曲を持ち寄り、

活動を開始したのがSCOTT GOES FOR。

沖井、新井、坂木という3人のソングライターに、

数々のアーティストのサポートを行ってきた原、という

4人の組み合わせが生み出すのは

それぞれのソングライターのカラーを色濃く出しつつも

疾走感と遊び心に溢れたシンプルなロックサウンドとなっております。


全10曲、沖井作曲の2曲のみは5分を超えるものの

ほとんどの曲が3分前後というコンパクトさ。

1曲目「Seventeen」からラストの「Crazy Lazy Summer」まで

34分26秒という短さながらも、その勢いと楽曲のバラエティ、

そして意図した上での粗さもありながらも、

熟練のテクニックを感じるプレイで

10代の初期衝動と40代の技量を組み合わせた

聴きごたえある1枚となっております。


そしてなによりも新井、沖井、坂木というカラーの違うソングライターたちが

疾走感のあるロックサウンド、という共通項を持ちながらも

それぞれのカラーを前面に出した曲を作り、

その曲調のバラエティ感がうまく機能している点に

このバンドの新人でありながら熟練っぷり、を感じます。


ライブでの新曲発表もあり、次なる展開も期待できそうな彼ら。

お近くに来られた際には、ぜひ生で体感してほしいバンドであり

その予習も兼ねて聴いてほしいアルバムです。




テーマ : おすすめ音楽♪
ジャンル : 音楽

044/100 The Doobie Brothers「The Captain And Me」

7月1枚目、44枚目の紹介は

湿った日本の夏に聴きたくなる、からっとした暑さを感じる1枚、

Doobie Brothersの代表作「The Captain And Me」です。


1970年にトム・ジョンストン(Vo.G)、ジョン・ハートマン(Dr)、パトリック・シモンズ(G,Vo)、

デイブ・ショグレン(B)の4人によって結成されたこのバンド。

バンド名の由来は「マリファナ煙草」を表すスラングでした。

1stアルバムのリリース後、マイケル・ホサック(Dr)が加入、

ツインギター、ツインボーカル、ツインドラムというバンドが誕生することになります。

72年に「Listen to the Music」がシングルヒットすることでバンドの知名度が高まり

そして73年リリースのこの3rdアルバムから

「Long Train Runnin'」と「China Grove」の2曲が大ヒットすることで

バンドの人気は一気に高まります。

そして4th「What Were Once Vices Are Now Habits」からの

「Black Water」が初の全米No.1ヒットになったわけです。

しかし、ここから彼らは幾度ものメンバーチェンジと

ウェストコーストロックからAORへの音楽性の変化を行います。

その変化も好評となりましたが、82年に解散を選ぶことになりました。

・・・5年後の87年、チャリティのために再結成を行い

89年に正式に再結成、歴代メンバー中数名が亡くなるものの

いまでも活動を続けています。


さて、このアルバムでは、ウェストコーストロックの代表的なサウンドと言える

西海岸の太陽のように乾いたギターサウンドに、

太く男臭いジョンストンのヴォーカル、

そこにシンセサイザーサウンドが効果的に挿入され

太陽と土埃だけでないアメリカ西海岸のさまざまな表情を見せてくれます。

音楽的にもR&Bやファンク、カントリーの要素を貪欲に取り込み

「アメリカ土着の音楽」という風情を色濃く感じさせてくれます。


誰もが知っているであろう「Long Train Runnin'」の

イントロのカッティングギターの心地よい鳴り、

ブルースハープのパワフルな間奏・・・

これらの音像のもつ「男の世界」っぷりは

このアルバムを貫く世界観ではあるものの、

「South City Midnight Lady」ではロマンティックな部分も覗かせ

「Evil Woman」ではツェッペリンのようなハードロックっぷりも聴かせてくれます。

そして、アルバムを締めくくる表題曲「The Captain And Me」は

分厚く男臭いコーラスワークが美しく響くナンバーとなっており

それこそチャールズ・ブロンソンやチャック・ノリスのような

『THE 男』といった感じの空気で締めくくられる1枚であり

心の中に口髭と顎鬚、胸毛まで生えそうな勢いの男臭さが

このアルバムの最大の魅力であるのだなぁ、と

聴くたびに思わされる1枚でもあります。


日本のじめっとした梅雨や夏に、

アメリカ西海岸のからりとした爽やかな暑さを感じられる

ウェストコーストサウンドの魅力を

ぜひ体感していただければ・・・と思います。



テーマ : おすすめ音楽♪
ジャンル : 音楽

043/100 SPANOVA「Dead Music Flamingo」

なんとか月1枚ペースは回避できました。

「Lifetime 100Disks」、43枚目のご紹介は

兄弟宅録ユニット、SPANOVAの1stフルアルバム

Dead Music Flamingo」です。


KENとSHINのTASAKI兄弟が、自宅スタジオで

それまで彼らが触れてきたカルチャー・・・

70~80’sロックやポップス、ヒップホップ、ジャズなどを

混ぜ合わせ、消化し、生の感覚漂う彼らなりの音楽として

形にしたのがこの作品となります。


打ち込みと(生活音を含めた)サンプリング、生のサウンドの融合は

どこか乾き、醒めた質感を持ちながらも、

メロディやリズムの持つ魅力にぐいぐいと引き込まれる作品となっており

90年代末の日本だからこそ生まれた音楽や言葉でありながらも

普遍性をもつエバーグリーンなポップスとして成立した

そんな1枚となっています。


先行シングルであった1曲目「魂は木の葉のように」の

グルーヴ感と高揚感に心をわしづかみにされたら

「僕らの孤独はタンバリンを鳴らす」の静謐さ、

「Mr.JOY」の乾いた憂鬱さ、「スピーク」の猥雑さ、

「響き犬」のソウルセットに通じるヒップホップ感覚、

「朝のテーブルに足りないもの」の幸せな朝の風景の底の寂しさ、

「Feelin' Like That....?!!」の都会感、

「終わらせてしまえ!!!」の疾走感、

そして「Everyday」に漂う諦観と、それでも日々の生活を送る、という決意。

都市生活者のためのサウンドトラックとでもいえるアルバムであり

彩度の低い風景を飾る音楽、という印象があります。


現在は現代音楽というか音響系ともいえる活動へとシフトしており

また、楽曲提供やリミックスなどでも活躍しておりますが

同じ兄弟ユニットであるキリンジとは違う質感をもった

ポップスを作り出す才能豊かなソングライターとして

聴いたことのない方にはぜひ触れてほしいアーティストです。


CDは現在入手難のものが多いですが、

iTunes Storeで全リリース作品が配信されておりますので

この作品を含め、全作を楽しんでいただければ、と思います。



テーマ : おすすめ音楽♪
ジャンル : 音楽

042/100 Brand New Heavies「Brother Sister」

本家「1Day,1Disk」が1000枚到達してずいぶん経つわけですが

こちらのほうの更新が1か月以上止まっておりました。申し訳ない。


というわけで久々の更新はアシッド・ジャズムーブメントが産んだ名盤

Brand New Heaviesの3rdアルバム「Brother Sister」です。


アシッド・ジャズとはレーベルの名前であるとともに、

80年代後半から巻き起こったクラブジャズムーブメントの名前でもあります。

80年代頭からクラブにおいてジャズをかけて踊るイベントが始まり、

その中でジャズ・ファンクやソウル・ジャズ、ファンクやラテン、

ジャズをサンプリングしたヒップホップなどが混然一体となり

80年代半ばにはこれらの現象に「アシッド・ジャズ」という名前が付けられ

87年にエディ・ピラーとジャイルズ・ピーターソンによって

「アシッド・ジャズ・レコード」が設立、JamiroquaiやIncognito、Omarに

今回のBrand New Heaviesなどがこのレーベルからリリースされ

世界のダンスフロアを沸かせていくことになります。


そしてBNHの歴史について、ですが

80年代にBrother Internationalというインストアシッドジャズバンドとして結成され、

レコードデビュー契約時にBrand New Heaviesに改名。

90年にCooltempoレーベルからデビューし、

同年にアシッド・ジャズから1stアルバム「Brand New Heavies」をリリースします。

そしてアメリカではDelicious Vinylレーベルと契約して

アメリカリリースを行っていくわけですが、このアメリカでの契約には大きなおまけがついてきました。

Delicious Vinylからメジャーデビューしていた女性シンガー、

エンディア・ダヴェンポートが加入することになり、1stアルバムのヴォーカルを差し替えて再リリース、

「Never Stop」などがヒットシングルとなります。


続く92年の2ndアルバム「Heavy Rhyme Experience Vol.1」では

ヒップホップとの融合を図り、女性ヴォーカルを廃して

ギャングスタ・ラッパーたちとの共演を行います。

そして2年の製作期間を経てリリースしたのが今作でございます。


エンヴィアのヴォーカルが大々的にフィーチャーされた今作では

「Dream on Dreamer」、Maria Muldaurの73年のヒット曲のカバー

「Midnight At The Oasis」が代表的なヒット曲となり

(アメリカ盤(下リンクでのジャケットの人数の多いほう)では

「Midnight~」は未収録となっていますので注意)

それ以外の楽曲も70年代ファンクの風味を

90年代の空気にうまく翻訳した、おしゃれでポップ、

スローでありながらも自然に体を揺らすようなナンバーとなっており

特にホーンセクションとベースの生み出すグルーヴ感が

このバンドの最大の魅力といってもいいと思います。


このアルバムをリリース後、エンヴィアは自身のソロアルバムを作るため

BNHを一時脱退、残ったメンバーは新ヴォーカルを加入させてリリースを続けますが

2006年にエンヴィアの復帰が実現します。


アシッド・ジャズムーブメントの終了とともに

影の薄くなってしまった感もある「時代の華」的なアーティストではありますが

今聴きなおしてみてもそのグルーヴ感とポップセンスは

時代を超えて通用する作品であり、

90年代カルチャーを代表するアルバムのひとつ、として

これからも聴かれ継いでほしい1枚としてセレクトしてみました。



 

テーマ : おすすめ音楽♪
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音楽好きの三十路半ばのおっさんです。

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